癌術後病診連携について

癌術後病診連携について

医療の進歩とともに癌の治療成績も向上し、術後に癌を乗り越えて通常の生活を取り戻している方はたくさんいらっしゃいます。癌病診連携というのは、癌術後患者さんに対するフォローを病院と診療所が協力して計画的に行っていくものです。今後さらに増加する癌術後患者さんに細かなケアをしていくには、病院のみで対応するのは困難と思われ、地域の診療所が積極的に関わっていくことが重要と考えます。私自身、勤務医時代には多くの癌患者さんを診療しておりましたので、診療所に求められる役割というのは十分に理解しております。手術をした病院の主治医といえども外来日は週2日程度でしかなく、それ以外は病棟や手術に追われ、外来患者さんそれぞれの症状すべてに対応することは困難なのが現状です。術後だから起こりうる症状なのか、どのような対応が妥当であるかは、癌の進行程度、切除方法、消化管再建方法、化学療法の有無により異なってまいります。癌術後患者さんは通常5年間は外来で経過観察となります。運悪く再発する方もいらっしゃる中で、心のケアも同時にしていく必要があると思われます。当院は病院の負担を軽減し、地域の安心のためにも癌病診連携を積極的に進めて参ります。癌術後患者さんには是非些細なことでも頼ってもらいたいと思っております。